思ったことをつらつらと

思ったことをつらつらと書いていこうと思います

7年ぶりの高橋優さんのライブ

7年ぶりに高橋優さんのライブに行きました。

今回行ったライブは「STARTING OVER」。

7年前に行ったライブは「誰がために唄う優」、2011年秋のライブでした。

 

 

おそらくこのブログを読んでくださる方は高橋優さんのファンの方が多いと思うので、高橋優さんの細かい紹介は省きます。

 

私は大学生の時、社会学を勉強していました。大学で、社会のダメなところを解き明かしていって、社会の暗いところ、黒いところをたくさん知りました。こうすれば明るくなるよ、という解決策や事例に割かれる時間は少なく、どんよりしたこともありました。

そんな中、深夜の音楽番組で高橋優さんの「素晴らしき日常」のPVが流れました。白黒で訴えかけえる歌詞と高橋さんの歌い方。社会を鋭く批判しつつも、最後は明るい希望のある歌詞。すぐに虜になり、それから1か月以上、ずっと「素晴らしき日常」だけを聴いていました。

 

当時の私が、素晴らしき日常について書いた文章が見つかったので載せます。

「うちなんか社会学をちょっとかじっただけで社会に失望して日本はもうあかんなと思ってて、日本の明るい未来を描かれへんのに、彼は汚いことや辛いことを経験してきたはずやのに希望を持ってる。社会に怒ってるのに、怒りだけじゃなくてそんな社会に立ち向かおうとしてる。こんな社会の中でも希望を持って生きていこうとしてる。」

 

素晴らしき日

https://www.youtube.com/watch?v=znO8C82avXc

 

 

一度だけ、いろんな人が出演するライブに高橋優さんも出演され、運よく最前列のセンターで高橋さんの歌を聴いたことがあります。声量が大きく、目を見開いて叫ぶように歌っていました。心がこもっていて、歌詞は本心に違いないと思いました。首から上が見事に赤くなっているし、声は大丈夫なのかと勝手に心配したりもしました。

 

 

 

それから7年以上経ち、満を持しての高橋優さんのライブです。

私は高橋優さんが「素晴らしき日常」を世に出した年齢を超えていました。

 

開演前、高橋優さんよりも年上であろう野太い男性の声が会場に響き渡りました。

「優さーん!」

私がライブに行っていたときも、高橋優さんは「優さん」と呼ばれていました。

それが今も引き継がれていることが嬉しかったです。

 

 

さて、ここから歌われた曲やステージについても触れます。

 

 

しばらくの間、高橋優さんから離れていたので知らない曲が半分くらいでした。

 

 

ストローマン

https://www.youtube.com/watch?v=2Idvnn9LWfc

 

身近なコンビニの話→社会への問題提起→社会の矛盾(環境の変化によって変わる人の心)→自分の意見 →相手の出現 →「とりあえず何飲む?水分補給、足りてる?」

 

すごい。

ミクロ →マクロ→マクロの視点

何が衝撃的って、「本心をどうしたらいいんだろう ねえ君はどうしてるの?」って。

おぉ、自分と世界との物語かと思ったら、いきなりの君登場でした。

自分と世界と君の話になりました。

そして、本心が分からない君ってどんな人?って思ったらそれほど仲がよくない人みたいでした。きっと充電器貸してと同じテンションで聞けてないですね。

 

受け取り方はいろいろあると思うけれども、いろんな問題はあるけれどもとりあえず今必要なのは水分補給、あるいは休息なのじゃないかな、いったん落ち着こうという感じです。

 

 

昔、高橋優さんが何かの雑誌で「僕はふだん使わないカタカナの言葉は使わない。それは自分の想いとかけ離れているから。」というようなことをおっしゃっていました。いやいや英語バリバリ使ってるやんと心の中で思いながら今日まで生きてきました。(今日ライブに行ってきました)

 

やっとライブに行ってようやく気づきました。

どの表現だったら、歌詞の中にしっくりあてはまるのかを考えて作られているのだと。だからそれが時には英語になったり、小難しい語彙だったり。

 

高橋優さんの歌、特に社会を批判しているような歌って簡単な分かりやすい言葉で端的に伝えると誤解を与えかねないです。だから慎重に慎重に言葉を選んで、自分の想いに一番近いような表現を選んでいるんだと思います。あと、音楽面でのバランスと。

 

いい人

わざとおどけて歌っているところが賢いなあと思いました。

もしこの歌を社会批判している曲と同じように歌うと、誰かを批判しているように聞こえます。(もしこの曲の主人公が高橋優さんだと仮定したときの話です)

でもおどけて可愛く歌うことで、トゲがなくなって、丸い感じの歌になります。

 

 

高野豆腐

この曲も初めて聴きました。起承転結、オチまである曲でした。

最後の最後に高野豆腐というタイトルの意味が分かって感動しました。

小説かと思うくらい、練りに練られた歌詞でした。

 

 

全体の感想、というか8年前との比較。

 

・別人かと思うくらいのトーク

MCが見事でした。8年前は緊張されていてぼそぼそ喋っている印象がありました。少なくてもお客さんを笑かすぞ、という心持ちではなかったように思います。

特に素晴らしいなと思うのは、トークに「間」があったことです。結成10年目くらいの若手芸人さんでも漫才で「間」がとれたら大したものだと私は思うんですが、見事に「間」をマスターされていました。あと、トークでちゃんと最初にある説明をされていたんですが、その説明はちゃんとオチに使われていました。すごい。

 

最後の最後のサプライズ(もしかしたら恒例なのかもしれません)のタイミングが抜群でした。そのサプライズの前に若干、急いでるのかなという場面があったのですがちゃんと計算をされて、見事成功されていてプロだなあと思いました。

 

 

・ファッションセンス

私がライブに行ったときは確かチェックのシャツのボタンを開けて、下に派手ではないTシャツに、特徴のない無地のジーパンか黒のパンツを履かれていたような気がします。私のデビュー当初の高橋優さんの服装のイメージは理系大学生でした。

 

それが今や黄色のジャケットでございます。

おそらく当時は他人にどう見られるかとても心配されたり不安に思われていて、無難な服を選んでいたのかと思います。あと、この服は自分に似合わないんじゃないかとか。

でも今は自分に自信を持つようになって、どんな服を着てもいいんだという自信を持たれ、服装も変わったんだなと思います。

 

一言でいうと垢抜けました。

どっちがよかったかと聞かれると悩ましいですが、昔の服を全部捨てたのだとしたら、それはそれで寂しいですね。

 

・堂々としたパフォーマンス

昔は堂々としてなかったわけではないんですが、昔はコール&レスポンスやお客さんへの声掛けもどこか照れくささがあるような感じがしました。それは今じゃ、とても様になっていました。でも昔同様、お客さんに「盛り上がっていますかー?」と敬語で話しかけてくださっていたのがよかったです。

あとお客さん(全体)をいじって、そのあと何のフォローしなかったのもよかったです。

「普段ホールでライブをしないからどちらがスタンドかアリーナか分からないお客さんがいましたね」とか。

かと思ったら慎重に言葉を選ぶトークもよかったです。

 

・歌い方と表情

私はスクリーンに映し出された優さんしか見えなかったのですが、首から上が赤くなっていることもなかったです。あと、首から上が赤くなっていませんでした。喉のキャパを超えてるんじゃないか?と思うほどの声量で叫ぶように歌うこともなくなっていました。

何より、肩の力を抜いていらっしゃいました。8年前は、僕が歌わないといけないという使命感、あるいは今日出せるものを全部このライブで出してしまおう、それ以上のものを出してやろう、というパワフルさがありました。

そして、強い目力もなくなっていて、優しい楽しそうな目をされていました。

笑い方も昔より口角が下がっていて、誰かのために見せる笑顔じゃなく、本当に楽しそうにしている笑顔でした。

 

・歌詞

ちゃんと分析してないので、今日のライブでの私のイメージに過ぎません。

初期の歌「どんな荒波にも負けずに心を奮い立たせて夢を掴みとれ」

どちらかというと、自分を奮い立たせて前に進む歌が多かったです。

だから私も最近は、自分が追い込まれているときに聴くことが多かったです。

日常生活、そんなに頑張っていないのでw

もちろん社会批判をしていないただただ明るい曲もありますが。

 

最近の歌「自分を悪く言う人のことなんかほっといて、自分の思う道を行け」

   

昔 逆境 → 負けるな  → 進め

今 逆境 → 気にするな → 前を向こう

 

こんな印象を受けました。

優しくなったなあと思いました。

 

個人的に、最近の邦楽は恋愛の歌でも自分の想いだけを書いた歌や、登場人物が自分だけの曲が多いような気がするのですが、高橋優さんの歌は「相手」と「自分」の関係性の中で、相手をある状況から救い出すための歌です。

 

ちなみに初期ファンには嬉しい「子どものうた」も歌ってくださいました。

歌詞を見なくても、私も一緒に歌えました。

私の中では、目を見開いて訴えかけるようなイメージの歌だったんですが、カッコよく歌われていました。うまく言えないのがもどかしいですが、閉じた歌だったのが、少し開けたような歌になったように思いました。

もしもう一度、高橋優さんが同じ題材の曲を作るとしたら、違う歌になるのではないかなと思いました。被害者を肯定してあげるような歌詞が増えていたのかなと思います。

 

残念なことに私の周り(スタンド席)にいたお客さんたちはこの歌を知らない様子で、他の曲と比べると盛り上がりに欠けたような気がします。

隣にいたお客さんは開演前の話の内容から大学らしく、そりゃ小学生のときに「子どものうた」を聴くには刺激が強すぎるなと思いました。私は、彼らと同じ年くらいの時に初めて「子どものうた」を聴きましたが、強い衝撃を受けました。

 

私は「素晴らしき日常」、「16歳」、「駱駝」、「現実という名の怪物と戦う者たち」、「少年であれ」「シーユーアゲイン」が好きなんですが、全部聴けるライブは到底来なさそうだなと思いました。メジャー曲が多いことはいいことです。

 

 

長くなりましたが、私自身今月末から新しい場所で働きます。未踏の地なので、不安だらけですが、背中を押してもらいました。やれることをやっていこうと思います。そして、また絶対高橋優さんに会いに行きます。